カルロス・ゴーン <世界情勢/海外ニュースの読み方>
メールマガジン <毎朝1分。 今朝の新聞 国際・海外面ニュースのポイント>


カルロス・ゴーン (プチ現代偉人物語)
 



ホーム<世界情勢/海外ニュースの読み方>へ戻る
【発行・編集】 オフィス ケン・ハービー (Office Ken-Herbie)

■今回の偉人■

Carlos Ghosn (50) 
 「信じて下さい。他に選択肢はありません」 
青い目の改革者は、有言実行と不屈の精神でリバイバルプランを成功させた。

今週は、カルロス・ゴーン(50)のプチ伝記をお届けします。


1954年、カルロス・ゴーンはブラジルで生まれる。姉1人、妹2人、 優しい父と活発な母。ごく普通の中流家庭で育ったゴーンは、 クラクションの音で車種をあてることが得意な一人の平凡な少年だった。

20世紀初頭、貧困から抜け出す為に、レバノンの寒村から希望だけを抱いて、未知の国ブラジルに渡った祖父の話に、ゴーンは小さい頃から、大きな関心を持っていた。
 

************************************************************************

 (第2話)
レバノンの寒村から未知の国ブラジルに渡った祖父に感銘を受けるほかにも、歴史が大好きだったゴーンは、ナポレオンやアレキサンダーの本を好んで読んだ。彼らに共通するのは、移動することさえ困難だった時代に、大きな夢を抱いて故郷を離れ、遥か遠い地方で、困難を克服したということになるであろう。

ゴーンは「不可能と思われることを成し遂げる、この原動力は何なのであろう」とよく考えていたという。ゴーンの運命は既に、この頃に決められていたのかもしれない。

 「僕もはばたいてやってみたい」という気持ちが生まれるのに、そう時間はかからなかった。ゴーンは世界中のエリートが集まるパリの難関校を受けてみたいと考え始める。猛勉強を続けたゴーンは、やがて学年トップの成績をとる様になり、16才でパリの予備校に留学する。

そして、ついに技術系大学の最高峰と呼ばれるエコール・ポリテクニークに入学を果たす。当時のゴーンは、漠然と教師にでもなろうと考えており、他の多くの若者同様、青春を謳歌していた。 そして、卒業を間近に控えたある日、ブラジルでの責任者を探していたミシュランからの電話を受けることになる。


************************************************************************

 (第3話)
忘れかけていた「異国で挑戦をする」気持ちに、再び火がついたゴーンは、1978年、ミシュランに入社する。工場の職工から始め、研究部門の部長へと順調に昇進を続け、30歳の時、入社当時からの約束であったブラジル支社長のポストについた。

しかし、当時のブラジルは、年1000%を超えるインフレと組合従業員の厳しい賃上要求のストライキに悩まされていた。

急速なインフレの中での舵取りから、ゴーンは、この時、いかに経営にスピードが大切であるか、また、労働組合との折衝の中から、粘り強く交渉を進める忍耐力の大切さという相反する経営の心得を体得している。

やがてインフレも収まり、ブラジル工場を軌道に乗せることができたゴーンは1989年、北米支社長としてアメリカへの赴任辞令を受ける。グッドリッチ社との合併話をまとめるためだった。


************************************************************************

 (第4話)
ゴーンは、必ず、各メーカーの新車に自社のタイヤを装着し、自ら試乗して品質を確かめた。こうして、各自動車メーカーの人間と触れ合う中で、それぞれの会社の仕事に対する取組み方や社風などを、つぶさに研究した。 トヨタやホンダに比べて、日産は価格交渉に消極的だと、この頃すでに感じていた。

1996年、ヘッドハンターから、ルノーへの移籍の話を受ける。18年勤めたミシュランへの愛着は強いが、ミシュランは同族会社であり、ゴーンがトップに立てる可能性はない。悩んだあげく、ゴーンはルノーへ移ることを決心する。

ルノーでは、200億フランという大幅なコスト削減案を作成し、ベルギー工場の閉鎖では、外交問題にまで発展した。下請けの数を、1200から300社まで削減し、こうして、ゴーンはコストカッターの異名を取ることとなった。1年でルノーを黒字に転換させた。
 

************************************************************************

 (第5話)
98年5月、独ダイムラー社と米クライスター社が合併を発表。グローバル展開を考えていたルノーも、提携先の模索を始める。やがて、ルノーは極秘裏に、日産塙社長(当時)との交渉を開始する。後日、塙氏は、「この時から、新生日産の社長には、ゴーンしかいない」 と考えていたと語っている。
  
日産のどこが悪いのか、日産をよくするためにはどうすれば良いのか、ゴーンは必ず現場へ足を運び、全て現場の人間に直接話を聞いた。こうして、来日から2ヶ月で約1000人の社内外の人間に会ったゴーンは、皆、どこかで間違っていると感じているが、自分は正しいことをやっており、原因・責任は他の部門にあると考えていることを知る。

そして、年齢に関係なく、各分野で一番優秀な社員を選び、部門の垣根を破ったCFT(クロスファンクショナルチーム)の結成を命じ、改革を進めた。

 「リバイバルプランを成功させるには、どれだけ多くの努力や痛みが必要となるか、私にも分かっています。しかし、信じて下さい。他に選択肢はありません」 と言った本気の改革者は、こうして日産を救った。




カルロス・ゴーン (50)  日産自動車社長







⇒ その他のプチ現代偉人物語を見る


世界情勢をやさしく基本から学びたい方のために、メルマガ 「毎朝1分。今朝の新聞 国際・海外面ニュースのポイントは、新聞の国際・海外面の中から、毎日1つ、これだけは知っておきたい/おさえておきたい国際・海外ニュースを取り上げ、そのポイント(読みどころ)を平易な言葉で、基本からわかりやすく解説しております

その他、毎日の国際・海外ニュース関連した世界情勢の常識クイズの出題や国際情勢に関する重要キーワード(海外時事用語)の解説、世界のトリビア(海外の雑学)紹介、ビル・ゲイツなど現代の世界的な成功者の物語もあり、読むだけで、楽しく、自然に世界情勢の知識がついていきます。

月〜金の毎朝。 1分間で読み通せるメールマガジン(無料)で、あなたも明日から国際情勢通に!
⇒バックナンバーはこちら



読むだけで、楽しく、自然に世界情勢がわかるメールマガジン
↓↓
「毎朝1分。 今朝の新聞 国際・海外面ニュースのポイントをわかりやすく解説します」

メールアドレス:
powered by
まぐまぐ

「毎朝1分。 今朝の新聞 国際・海外面ニュースのポイントをわかりやすく解説します」
の登録(無料)は、こちらから




<ケン・ハービー事務所の運営サイト>
:「世界情勢/海外ニュースの読み方」  世界情勢に関連する重要キーワードの解説から、海外の常識クイズ、世界のトリビアまで、世界各国の情報が満載
:ブログ版 「毎日1分。新聞の国際・海外面ニュースのポイント これだけは知っておきたい国際・海外ニュースの要点を、毎日わかりやすく解説
国際情勢常識テスト(2007年版)   あなたの国際人度は?? 10問の常識問題に挑戦し、あなたの現在の「世界情勢常識度」をチェック!
国際情勢がよくわかる簡単学習法・3つのヒント 世界情勢がどんどんわかる様になる効果的な方法とは?

<メールマガジン>
:「毎朝1分。 今朝の新聞 国際・海外面ニュースのポイントをわかりやすく解説します」


HOMEに戻る <世界情勢/海外ニュースの読み方>



【 発行・編集 】 オフィス ケン・ハービー (Office Ken-Herbie)
【 お問い合わせ 】 info@ken-herbie.com
【 提携サイト  】
 http://sekainews.ojaru.jp/    http://realmarket.jp/kenherbie/
Copyright  2004-2007   Office Ken-Herbie Inc.  All Right Reserved