ベンツ <世界情勢/海外ニュースの読み方>
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ベンツ (プチ現代偉人物語)
 



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■今回の偉人■

Karl Benz (カール・ベンツ)  ベンツ社創始者


カール・ベンツ −Karl Benz− (1844−1929)

「メルセデスベンツ」の生みの親、カール・ベンツの物語をお届けします。


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<第1話>
 1844年、ドイツ生まれ。父は蒸気機関車の運転士であったが、ベンツが2歳の時に亡くなり、以降、母の手1つで育てられた。 子供の頃は、父の影響からか、よく機関車の絵を書いていた。

学生時代は、カメラと時計に興味を抱き、写真の撮影や時計の修理で、お金を稼いだこともあった。

17歳の時、工業高校に転学する。そこにはベンツを充分に満足させる工作室があった。彼は、さまざまな機械の製作や組立に夢中になっていった。

そして、この頃すでに、馬なしでレールもなしに走る「新しい乗り物」を作る目標を持っていたのである。

卒業後、ベンツは蒸気機関車の製造工場で働き始める。 その目的は、あくまで道路の上を自由に走る「新しい乗り物」を作る為であった。

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<第2話>
工場での仕事はきつく、1日12時間働きづめで、身体は疲れきっていた。それでも、「新しい乗り物」の発明に賭けるベンツの気持ちは、いつも張り詰めていた。

やがて「新しい乗り物」のスケッチが生まれた。しかし、お金も時間も場所もないベンツにとっては、それは、いつまで経っても、机の上の存在でしかなかった。

そして、蒸気機関車の現場のすべてを学んだベンツは2年半勤めた工場をやめた。

暫くして、ベンツは、フランス人のルノワールが考えた内燃機関のガスエンジンを知る。そして自らの会社を設立し、2サイクルエンジンを製造した。

ベンツの2サイクルエンジンは好調に売れた。


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<第3話> 
2サイクルエンジンの製造の一方で、ベンツは「新しい乗り物」の設計も進めていた。

そして、大きな課題にもぶつかっていた。それには、軽量で回転数の速いエンジンの開発が必要不可欠だったのである。

この課題は、自動車が誕生する時から現在に至るまでの、究極の、そして共通の課題であった。
 
ベンツは4サイクル方式のエンジン開発に取り組んだ。当時、原理は完成されていたのだが、実用化されたものではなく、とにかく自分で作るしかなかったのである。

バッテリーによる点火や燃料にガソリンを選ぶなど、ベンツは現代の自動車の基礎を、1つずつ作り上げていった。

中でも最大の発明は「差動装置」(ディファレンシャル・ギア)と呼ばれるもので、これがなければ現代の自動車もカーブを曲がることはできないのだ。


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<第4話>
1886年、ベンツの特許が認められ、ついに「新しい乗り物=自動車」が正式に誕生した。

1890年代になると、自動車は、それまでの三輪から四輪の開発へと変わっていく。

ここでもベンツは、新たな技術として、カーブを曲がる為の前輪装置を開発する。

自動車がカーブを曲がる時、内側のタイヤの方が、外側のタイヤより、大きな角度で開くのをご存知だろうか?  現在の自動車も、当時発明されたシステムが基本になっているのである。

1894年、「ヴェロ」という自動車を発売。2人乗りで軽量、価格も手頃なことから大ヒットした。
 
これは、世界で初めての量産車と言えた。


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<最終話>

その後、多くの自動車製造会社が生まれた。

また、スピードを競うレースも始まる様になり、それらは、自動車技術に急速な進歩をもたらした。

しかし、ベンツが目指したものはスピードではなく、あくまで「信頼性」と「経済性」であった。

このベンツの一途さが、今日の世界最高品質の自動車として息づいているのである。

ベンツ社は、1926年にライバルのダイムラーと合併し、ダイムラーベンツ社となった。
合併後の1929年、ベンツはこの世を去った。




カール・ベンツ −Karl Benz− (1844−1929)
独ベンツ社創始者









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