| 号数 |
寸評・コメント |
| 7月4日号 |
「航空業界の未来」
世界初のジェット旅客機が就航したのは、1952年のこと。(ロンドンとヨハネスブルク間) 当時の航空運賃は政府間と大手の航空会社で高額に維持されており、例えば、ロンドン⇔ニューヨーク間は、現在の物価水準に換算すると1万8千ドル(約200万円)も要したのだった。 その後、1978年にアメリカが新規参入や価格の規制を撤廃すると、格安航空会社が登場し、航空業界は運賃引下げ競争に。そして、今年4月30日、アメリカとEUがオープンスカイ協定を締結。これによって、EUの航空会社は、これまで本国の空港からしか飛ぶことができなかったのが、域内のどの国からもアメリカへ飛行機を飛ばすことが可能となり、競争はますます激しくなるものと見られている。 アイルランドの格安航空会社ライアンエアーは、昨年の国際線乗客数が4000万人に達し、ルフトハンザ航空やエールフランスの年間約3000万人を上回り、世界の航空業界でトップとなった。オープンスカイ協定が締結されると、早速、ライアンエアーは、ロンドン→ニューヨーク間を片道10ポンド(約2500円)で飛ばす構想を発表。 航空運賃の値下げによって、例えば、イギリスの若者の間では酒の安さをめあてに、週末に東欧でパーティーを開くことが流行しているという。 日本でも、地方の人が国内線で成田や関空まで行く交通費が高いために、ソウルの仁川空港を集合場所に指定するツアーまで登場しています。 さて、航空業界の未来は一体どの様に変わっていくのでしょうか? |
| 6月27日号 |
「土用のウナギは高嶺の花に」
1人あたりの魚消費量が世界9位の日本にとって(魚の輸入量では世界一)、先日、ルクセンブルグで開かれたEU農相理事会での決定は厳しいものとなった。ヨーロッパ産の天然ウナギの稚魚(シラス)が絶滅危惧リストに入り、漁獲量を今後6年間で60%削減することを決定したのだった。 ウナギは、その生態が解明されていない部分が多く、一から養殖することは不可能とされており、日本で食される養殖ウナギのかば焼きの多くは、ヨーロッパ産のシラスを中国へ運び、中国で養殖しているのである。 日本のウナギの消費量は89年の約10万トンから00年の約17万トンまで一気に増加したのだが、この需要をまかなうために、中国からの輸入が急増。現在、日本のウナギの約6割は中国から輸入されたものだ。
ところで、土用の丑の日(今年は7月21日)にウナギを食べる習慣は、江戸時代、夏場に売上が落ちることに悩んでいた鰻屋から相談を受けた平賀源内が、丑の日の「う」と鰻の「う」をかけて、「丑の日に鰻を食べよう!」というキャッチコピーを考案し、鰻屋の店先に貼り出したことが大ヒットしたためと言われています。 土用の丑の日のウナギも、今年あたりが食べ納めとなってしまうのでしょうか? |
| 6月20日号 |
「称賛を受けたヤラセ番組」
放映前から各方面で賛否両論のあがっていたオランダのドキュメンタリー番組「ザ・ビッグ・ドナーショー」が6月1日に生放送された。 末期ガン女性の腎臓勝ち取りコンテストと言われた、この番組は「リサ」と呼ばれる末期のガン患者が登場し、3人の移植希望者のなかから、腎臓の提供相手を選ぶというもので、放映前から世界中に波紋を投げかけていた。 番組では、3人の移植希望者の涙ながらの闘病生活のビデオが流され、リサはそれぞれに突っ込んだ質問を行い、視聴者はメールで投票した。
番組が佳境に入り、いよいよリサが最後の審判を下す際になって、司会者はおもむろにタネ明かしを始めた。 リサは癌患者ではない、普通の健康な女優で、候補者の3人は腎臓移植を待つ本物の患者だが、番組をやらせだと承知で協力していたことを。 生放送が終わって、オランダ国民の大半は、この番組を支持。やらせはほとんど問題にされなかった。 この番組の目的はただ1つ。視聴者にドナー不足の深刻さを認識させること。 番組を放映したテレビ局は「効果はあった。この7日間で、過去7年分より多くの臓器提供についての議論がなされた」と語った。実際に、番組内でドナー登録用紙の送付希望を受け付けると、3万人からの返事が寄せられたのだ |
| 5月30日号 |
「クジラ戦争」
明日から始まる国際捕鯨委員会(IWC)では、今年もまたおなじみの光景が繰り返される様だ。IWCが商業捕鯨の一時停止措置を発効させたのは1986年。 以降、捕鯨賛成派と反対派に分かれ、議論が続いてきた。 日本水産庁が歓喜に沸いたのは、約11ヶ月前のこと。 昨年のIWC総会で、わずか1票差だが商業捕鯨再開に向けた宣言が採択されたのだ。 しかし、その成功はカネにものを言わせた結果でもあった。賛成に回った国々の多くは、海岸線を持たないか、捕鯨の歴史のない西アフリカの国々であり、日本からの援助を受けている途上国ばかりであった。 日本政府は、これらの捕鯨賛成に加わった国に政府開発援助として、約800億円を投じてきたという。 今年は、イギリスが激しい反対活動を展開したため、多くの国が反対派に加わると見られ、賛成派の情勢は明らかに不利と なっている。 また、実際に商業捕鯨が再開されるには、IWC加盟国の4分の3以上の賛成が必要となるため、将来的に再開される可能性はないに等しい。 しかし、毎年、同じ様な光景を繰り返すには理由がある。日本の水産庁の本音は商業捕鯨の再開ではなく、調査捕鯨を続けることにあるというのだ。 クジラを食するという日本古来の伝統に反対する日本国民は少ない。つまり、水産庁が捕鯨を推進し、政治家がそれを声高に唱えることは、ナショナリズムをひけらかす政治ゲームの絶好の場なのだ。 そして、零細の捕鯨産業は補助金をもらって、ほとんど日本の食卓にのぼることのない鯨肉を供給することで、生き延びることができるのだ |
| 5月16日号 |
「レゴの復活」
ゲーム機全盛の時代とはいえ、目にした途端に誰もが手を伸ばして、遊びたくなる組み立てブロック。「レゴ」によって、創造力を培った現代芸術家も少なくないのではないでしょうか? 身売り寸前だったと言われるレゴ社が、今、復活しています。 レゴ社は1932年デンマークの大工によって設立され、当時は木製のおもちゃを製造していました。 社名の由来は、デンマーク語で「leg
godt(よく遊べ)」。49年になって、レゴの象徴となるプラスチック製の組み立てブロックを発売。まずはヨーロッパで、70年代に入ると、アメリカで人気に火がつき、気がつけば、世界中のおもちゃ箱の定番となっていました。 しかし、インターネットなどによる子どもの「おもちゃ離れ」を懸念した同社は、「レゴ」ブランドを利用した経営多角化を進めます。 これがあだとなりました。 幹部たちは新しい玩具を考案する代わりに、衣料品のデザインやテーマパークの立地探しに追われたのです。その結果、売り上げは激減し、赤いブロックの様に赤字が積み重ねていきました。04年、創業者一族以外で初めてという人物をCEOに迎えたレゴは本業への回帰を実践し、危機を乗り越えようとしています。 この頃は、ただ組み立てるだけではなく、組み立てたものを使って遊ぶことのできるシリーズが、新しい主流となってきていますが、ヨーロッパではレゴで遊んだ祖父母世代が孫に玩具を買い与える際に、レゴを選ぶケースが多く見られ、「ノスタルジー」という大きな強みを持った同社の復活が注目されます |
| 4月18日号 |
「コピー可能な時代へ」
4月1日、アップルとEMIが記者会見で発表した、音楽のネット配信に関する新しい取り決めは、エイプリルフールのジョーク?と聞き違う程、衝撃的なものでした。 5月より、アメリカのiTunesストアはEMIの楽曲を著作権管理ソフトをはずして発売することを決めました。 1曲1.29ドルを払えば、コピー防止ソフトが外されて、且つ、iPod以外の音楽プレーヤーや携帯電話でも聴くことが可能となるのです。 つまりネット上の音楽ファイルはコピーが許され、さまざまなデバイスで楽しむことが可能となるのです。 これまでの音楽業界は、デジタル化された音楽ファイルのコピーを厳しく制限することしか考えていませんでしたが、そのことが、むしろ違法コピーを増長し、「海賊版」の氾濫を許す結果になっていたのかもしれません。 「ネット配信を悪者扱い」してきた音楽業界の考え方の変化は、 私達の音楽の楽しみ方に、どの様な影響を与えるのでしょうか? |
| 2月28日号 |
「プリンセス・マサコ」
昨年、外国人ジャーナリストが書いた「プリンセス・マサコ」 (副題はTragic
True Story of Japan's Crown Princess)という本が、オーストラリアとアメリカで出版され、大きな反響を呼んでいます。 この本は、宮内庁がいかに雅子皇太子妃を冷遇し、その才能にふさわしい役割を与えず、深刻な神経衰弱とうつ病にまでいたらしめたかについて、徹底してネガティブにとらえた内容で、アマゾンの洋書部門でも1位にランキングされています。
日本の外務省と宮内庁は、著者と出版社に抗議。 講談社は修正と翻訳の作業に数ヶ月も費やしていたにもかかわらず、予定していた日本語版の出版を中止しました。概して、日本のマスコミは皇室報道に消極的と言え、そのギャップを外国人記者やジャーナリストが埋めようとしているのかもしれません。事実の誤認や一方的な解釈表現も見られますが、少なくとも疑問を投げかけてしかるべき問題が存在することは、我々も認める必要がありそうです |
| 1月24日号 |
「ヒラリーの本当の敵」
過去220年の間において、米国民がホワイトハウスの主として選んだのは、キリスト教徒の白人男性だけです。 性別や人種の壁はなくなったと言いますが、実際には、そのことが、どれだけ難しいかを如実に表していると言えます。しかし、ついにその事実が破られる時が、近づいてきたかもしれません。「女性」または「黒人」が、米大統領の座に、今、大きく近づいています。
来年の次期米大統領選に、民主党の最有力候補として上がっているのが、クリントン前大統領夫人のヒラリー上院議員と人気急上昇中のオバマ上院議員。 アメリカでは、州知事50人中9人、下院議員435人中71人、上院議員100人中16人が女性というのが現状だが、世界を見渡すと、1960年にスリランカで女性首相が誕生して以来、これまでに40ヶ国以上で、女性のリーダーが誕生しているのです。 一方、民族的な少数派が、国家のリーダーになる例は殆どなく、アメリカで過去に誕生した黒人の州知事は2人、上院議員は3人にとどまっています。 最新の世論調査による支持率では、ヒラリー氏が一歩リードしている様ですが、ヒラリー氏には、「意外な敵」が存在していました。 それは、「女は女に対して厳しく、男性候補には期待しないような完璧さを要求するため、絶対に女には投票しない」という女性達の存在です。 ある調査によると、47%の人がヒラリーに投票することは「絶対に考えていない」と回答しています |
| 1月10日号 |
「無知は幸い? それとも知は力?」
自分の家系が特定の病気にかかることが多いことに気づいている人は多い。 もし、自分が例えばアルツハイマー病や乳がんにかかるリスクが早期にわかれば? 特定の病気に関する遺伝子診断の進歩で、医療のあり方が大きく変わろうとしています。 現在、遺伝子検査が行なわれている疾患は1300種以上。 ある病気に対して、遺伝子検査で陽性とわかれば、私達は生活習慣を変えたり、頻繁に検診を受けるなどの予防手段を講じることが可能です。また、場合によっては、乳房切除などの予防的手術も受けることもできます。 また、自分の病気を子孫に残したくない場合は、着床前遺伝子診断(つまり、体外受精でできた受精卵を調べて、遺伝子に異常のないものを母親の子宮に戻す)を受けて、自分の子供達に、自らが抱える疾患が伝わりにくくすることもできるのです。 病気の原因は遺伝子の異常だけではなく、ライフスタイルや外的環境も影響しますが、「将来のリスク」を知ることにより、不安から解放されるという「効果」があることは間違いない様です。 アメリカの国立衛生研究所では、研究者に、個人の全遺伝子情報を1人当たり約10万円で調べる方法を10年以内に開発するように呼びかけています |
| 12月20日号 |
「新しいアフター5の過ごし方」
ロンドンのある公開シンポジウム会場では、これまでクラブやパーティ通いに熱をあげていた若者やスーツ姿のビジネスウーマンらが集まり、ある時は「アフリカの貧困問題」について、またある時は「インドにおける菜食主義の発展」などをテーマに、連夜、熱い討論を繰り広げています。 公開討論は、今やパリやロンドン市民のオシャレな夜の娯楽へと変身し、市民らは刺激的な討議を求めて、会場はどこも連日の満員盛況。 テレビや映画、そしてコンピューターの台頭とともに、下火となった「討論の愉しみ」は、世界情勢が不透明さを増し、社会が複雑化する中で、新しい娯楽という形で復活しています。2007年には、日本にもシンポジウム・ブームが訪れそうな予感です |
| 12月6日号 |
「クラウドソーシング」
このインターネットが発達した時代に、あなたの会社では、まだ管轄部署の担当者だけが会議室に集まって、話し合っているのでしょうか? 成長している企業は、ある成功の秘訣を知っています。それは、最もクリエイティブで勉強熱心な人材は、たいてい社外に存在するということ。つまりユーザーだ。 ボーイング、レゴ、P&Gといった巨大企業は、社内で解決できない問題を、最近は、米研究開発支援サイト「イノセンティブ」に相談することにしている。 ネットワークの実態は明らかにされていないが、世界中の人々が、これらの企業から、もちかけられた相談に、親身に、そして独創的に答えるのだ。 ある解決法を思いついた人には、最高1000万円の報奨金が与えられることもある。 現在、P&G社の新製品の約3分の1には、外部から採用したアイディアが組み込まれている |
| 11月29日号 |
「If I Did It」
「イフ・アイ・ディド・イット(もし、私がやっていたら)」という1冊の告白本が、アメリカ人の良識に波紋を投げかけました。 前妻と友人の男性を殺害した疑いで逮捕され、無罪の評決が出たフットボールの元スーパースターO・J・シンプソン氏(59)が、「仮に自分が犯人だったら、どの様に2人を殺害したかについて詳細に述べた本(あくまでフィクションと断った上でのことですが)」を出版することになり、全米各地から予約が殺到。 アマゾンのチャートでも1位を獲得するほどの反響ぶりでした。 11月30日の出版に先立ち、今日と明後日、シンプソン氏と、 これまでに数々のスキャンダラスな事件の関係者らの扇情的な暴露本を出版してきた人物とのインタビュー番組がテレビ放映されることになっていました。結局、この悪趣味極まりない本は、「良識」を残した市民らの猛反発に遭い、出版の取り止めが決定しましたが、あなたは、この本を読んでみたいと思いました?? |
| 11月15日号 |
「日本はケータイ後進国!?」
日本人は、大のケータイ好きの様で、1人あたりの年間の携帯電話通信費は平均932ドル(約11万円)と、2位のアメリカ(554ドル)を大きく引き離しています。(3位に、世界一の携帯端末メーカー・ノキアの地元、フィンランドが入ったのは注目です) しかし、日本のケータイは、数社の寡占状態にあるため、世界と比較して、料金が高く、サービスの選択肢も少ないのが現状です。一方、欧米では、回線を借りて、独自のサービスを提供するMVNO(日本の総務省も導入に積極的ですが、業界の反対により実現しません)と呼ばれる新しいスタイルがブームに なりつつあります。 それらは、大規模な設備投資がいらないため、より割安な サービスを提供して、急速に加入者を伸ばしています。 例えば、イギリスの大手スーパーマーケットの携帯サービスは通話料に応じて、スーパーでの買い物のポイントが溜まるサービスが受けて、2年間に既に50万人が加入しています。 日本の「携帯は高機能なほど価値があり、1つの電話会社と長く付き合うのが当たり前」という風潮に風穴が開くのはいつのことでしょうか? |
| 11月8日号 |
「魔法の葉っぱ」
1961年以降、国連は麻薬対策の一環としてコカ製品の輸出入を禁じていますが、先日、南米ボリビアのモラレス大統領は、国連総会の場で、コカの小さな葉っぱを片手に 「コカコーラに使用するのは合法で、どうして他の医薬品や日用品に使うのはいけないのだ?」と訴えました。 ボリビアやコロンビア等では、コカ茶を始めとし、パスタ、シャンプー、キャンディー等のコカ製品が続々と登場し、利益の見込めるビジネスの「原料」として、その将来性が注目されています。 また、コカを原料に使った清涼飲料水「コカ・セック」が大ヒットしたコロンビアの大手企業は言います。「コカの栽培は農民にとっても理にかなうはずだ。なぜならば、コカインの密売業者が1kg5ドルで買い上げるのに対し、我々は生産者に1kg6ドル支払っているから」と。 ハーバード大学の調べでは、コカには鉄分やカルシウムが多く含まれ、そのプラス面が注目されているにもかかわらず、麻薬撲滅を目指すアメリカの圧力の下、中南米諸国はコカの減産を余儀なくされています |
| 11月1日号 |
「日本が知らない先端医療20」
ビタミン剤ほどの大きさの錠剤をのみ込むだけで、中の超小型カメラが毎秒2枚のペースで消化管内を撮影し、画像データは、患者のベルトに装着したレコーダーへと送信される。カメラの作動時間は約8時間。排便とともに体外に排出され、気づく人はほとんどいないという。 アメリカでは5年前に承認され、多くの患者が内視鏡をのみ込む苦痛から解放された。 虫歯治療も変わりつつある。虫歯にシリコンのキャップを被せ、その中に殺菌力のあるオゾンガスを噴射するだけ。治療は1分ですみ、歯を削ることも無く、麻酔もいらない。 これらの先端医療は、まだ日本では受けることができない。厚生労働省の審査が煩雑すぎたり、薬害の被害者らが、より慎重な審査を求めたりと、原因はさまざまだが、日本では諸外国と比べて、新薬の流通などが数年遅れる「ドラッグラグ」が生じているのは確かだ。最新の調査によると、世界の売上上位88医薬品の中の約3割は、日本で販売されていないのです |
| 10月25日号 |
「核を保有するまで」
金正日総書記の父である故・金日成国家主席が、いつ、核の保有を決意したかは定かではないが、北朝鮮の核開発には日本を含む14ヶ国が、なんらかの形で関わったことが明らかとなっている。 戦前に日本で教育を受けた科学者が、祖国の教壇に立ち、その弟子達がソ連に留学し、核技術を吸収していった様だ。北朝鮮の「核開発の父」を言われる李升基は、戦前に京都帝国大学で化学工業を学んでいる。 それに、日本の民間商社も、関わった。 国際原子力機関(IAEA)も、結果的には利用された。 5年間駐在した北朝鮮の外交官は、資料室で核に関する情報を必死でかき集めていたという。 米朝の軍事衝突の可能性が高まった、ある時期、アメリカの国防長官は、当時の大統領(クリントン)に北朝鮮侵攻の想定コストを進言している。 それによると、最初の90日間で、米兵5万2千人、韓国兵49万人が死傷し、民間の犠牲者は数え切れないとされている |
| 10月18日号 |
「世界が尊敬する日本人100人」
さまざまな分野で、日本人の活躍が認められている様ですね。 サスペンダー付きの半ズボンにハイソックス、シャツの上にはチョッキ。 バイエルンの民族衣装をまとい、軽やかにヨーデルを歌うヨーデル界の第一人者は、実は日本人だったのです。 時代は60年代。多くの若者達がビートルズに夢中になる中、ヨーデルの魅力にとりつかれた石井さんは、26歳の時、単身、ドイツへと渡ります。 地元の酒場で歌っていた青年に、やがて、人々の注目が集まり、ヨーデル界では珍しい「アルバム売上5000枚」を突破。現在では、年間100以上の舞台に立つ、最も成功したヨーデル歌手の一人となりました。 日本人が歌うアルペン民謡に、バイエルン地方の人々は熱狂し、石井さんは、今日も舞台が終わると、いつもの様に、サインを求める多くのファンに囲まれるのでした |
| 9月27日号 |
「日本馬、世界の頂点へ」
ドレスに身を包んだフランスの貴婦人や山高帽をつけた英国の紳士らが、シャンパンを片手に歓声を送る。今年は、その歓声にちょっとした「異変」が起きるかも しれません。 この格式高いヨーロッパ最高峰のレースに、今年は史上初めて、 ヨーロッパ以外の馬が、優勝の栄冠に輝く可能性が出てきたのです。10月1日、パリのロンシャン競馬場で行なわれる凱旋門賞に出走する、日本のディープインパクト。8月中旬にパリに入った同馬は、世界最高峰を目指して、順調な調教が続いています。 ところが、そんな期待とは裏腹に、日本の競馬関係者には、少し頭の痛い話も・・。 国内の馬が勝てなくなることを理由に、日本の競馬業界は外国馬に広く門戸を開放していませんが、(日本ではまだ38%程度のレースにしか、外国馬が出走できない)、ディープインパクトが、ヨーロッパ最高峰のレースを制し、日本馬の強さを証明すれば、もう外国馬の参戦を拒否する理由が見当たらなくなってしまうのです |
| 9月20日号 |
「消費者金融の意外な味方」
上限29.2%という高金利で貸し出すことで、好調な業績を続ける日本の消費者金融。 しかし、度重なる取立トラブル等により、この秋の国会では、消費者金融の規制強化が議論され、貸出金利が引き下げられることが、ほぼ決定的となりました。 この引下げに反対を唱えるのは、業界団体と、そして外国人なのです。 例えば、アメリカでは(連邦レベルでの)金利規制はなく、消費者金融の金利は、30−36%程度が一般的です。 故に、30%以下の金利にもかかわらず、高い業績を上げている日本の消費者金融は、海外投資家から高く評価を受けており、例えば、武富士の約56%、アイフルの約34%は外国人投資家というのが現実です。 数年前、日本の消費者金融の社長が、ハーバード大学のビジネススクールに招かれ、「成長産業の企業トップ」として、講演を行いました。 彼は言います。「日本の大学なら、貸金業者の社長が講演することなどありえない」と。 |
| 9月13日号 |
「アジアのラスベガス」
あらゆる娯楽を備えた巨大な高級カジノリゾートを作り、ラスベガスを一変させた伝説の男が、今度はアジアにラスベガス流のカジノホテルをオープンさせる。
「ここには、ラスベガスのメイン通りを10本造れる需要がある」と。
中国人の旅行制限が一部緩和されたおかげで、来年には、このアジアの都市のカジノ収益が、ラスベガスを上回るのでは?との声も上がり始めた。 なぜなら、ラスベガスから飛行機で5時間以内の場所に住む人の数が4億5000万人にであるのに対して、マカオの場合は何と30億人が住んでいるから。 マカオは、金払いの良い中国、韓国、日本からの観光客を集めるには、最適の場所なのだ。 ただし、マカオでスロットマシンをして「777」が出ても大喜びするには早い様ですので、ご注意を。中国では、「8」が縁起が良いとされるため、マカオの大当たりは「888」ですから。 |
| 9月6日号 |
「Pluto(プルート)」
中古車のパーツから望遠鏡を自作していた高卒の天文マニアは、別々の日に同じ場所の夜空を2枚撮影し、移動している物体をさがすという地味な観測を始めた。 やがて、その男は何百万もの光点のなかから、惑星を見つけ出した。 1930年当時、この発見はアメリカの科学の力を示すものとして、世界に大きく喧伝された。 当時は、その星の大きさが、地球と同じくらいの大きさだとする説もあり、誰もその星を太陽系の9番目の惑星と呼ぶことに異を唱えることはなかった。 しかし、先月24日、プラハで開かれた国際天文学連合の総会で、その星は惑星から外されることが決まった。この「降格」の決定を聞かずにすんだ発見者のクライド・トンボー氏は、ある意味、幸せだったかもしれない。 97年に90歳で亡くなったトンボー氏の遺灰は、太陽系の最果てをめざすNASAの宇宙探査機「ニューホライズン」に既に積み込まれている。 そのニューホライズンが、冥王星に到着するのは、2015年の予定である |
| 8月30日号 |
「進化するテロの脅威」
8月10日、事前にテロ兆候を察知したイギリス情報当局は港を事実上、全面封鎖し、24人の容疑者を逮捕し、テロを未然に防ぎました。 実際に、当局は、1年以上前から、彼らを追って監視を続けていました。 容疑者らはインターネットで、アメリカ行きの便を調べており、実行期間は8月に絞られていたと言います。 容疑者らが計画していた手口は、スポーツドリンクに見せかけた液体爆弾を機内に持ち込み、MP3プレーヤーなどの小型電子機器で起爆させるというもので、液体爆弾は塩素、過酸化水素に、マニキュアの除光液のような溶剤だけで製造が可能なのです |
| 8月9日号 |
「世界の動物園・水族館ベスト50」
北海道の旭山動物園が、上野動物園を上回る入場者数を記録していますが、この傾向は世界各国でも見られています。各国の動物園や水族館では、できる限り自然な形で、動物本来の動きがわかる様、「見せ方」に工夫を凝らしています。そんな展示方法がうけて、ヨーロッパでは動物園の入場者数が年々増え続けており、今や、動物園の年間来園者数がプロサッカーの年間観戦者数を下回るのは、イギリスだけとなりました。 ユニークといえば、南アフリカのカンゴ野生生物牧場。ここでは、希望者は約3000円を払って、水着に着替え、カゴに入ります。そのカゴは、体長4メートルのナイルワニが5匹住む、深さ2メートルのプールへと沈められます。主催者の話では、「ワニは地上では動きが鈍いため、大したことがないように見えるかもしれないが、水中で、強力な肉食動物が近づいてきて、とり囲まれた時の恐怖は、正に、これまでに体験したことのないものです」 |
| 8月2日号 |
「花の都の住宅事情」
パリのホテル代の高さと、部屋の狭さには、いつもうんざりしてしまいますね。それも仕方ありません。 パリはヨーロッパの首都としては最少で、ロンドンの16分の1の面積しかない上に、高さ37メートルを超える建物は、法律で禁止されているため、人口密度では、あの香港・九龍地区とほぼ同じなのです。 こうした事情から、各家庭は狭くなり、フローリング1枚もムダにしない、省スペースのアイディアが溢れる様になりました。 最新型のベッドは、何と電動で「天井一体型」。昼は天井にはめこまれ、夜は降ろしてベッドに。 このベッドは、設置料込みで約80万円と安くないのですが、1平米の不動産価格を考えれば、値打ちものなのです。 建築家が一般家庭を訪れ、スペースを有効に活かすために、自宅を「改造」するテレビの人気番組には、毎週3000通もの応募が届きます。 さしずめ、日本版ビフォー・アフターというところですが、パリの住民にとって、部屋のスペースの有効活用は、それほどまでに深刻な問題なのです |
| 7月26日号 |
「ファミマ!!」
主に東アジアの国を除けば、一般にコンビニは業界の劣等生である。発祥の地アメリカでは、干からびたサンドイッチか拳銃強盗を連想する、哀れな存在でしかない。 黒を基調としたシックな店構えに、おなじみの黄緑のライン。日本のコンビニ・ファミリーマートが「Famima!!」 の名前で、アメリカ進出を果たしました。 広く取られた通路、棚にはオーガニック・オートミールや高級パスタ、寿司が並び、サンドイッチなどはオーダーを受けてから調理します。 Famima!!は言います。「この店のターゲットは、世帯収入が850万円以上の21〜44才」と。 コンビニ発祥の地で、高級感と清潔さを売り物にした日本のコンビニの挑戦が始まりました |
| 7月12日号 |
「富と名声と情熱で、世界を救え」
ナミビアという国をご存知でしょうか? ある俳優のことがきっかけで、最近知ったという方も多いことでしょう。 毎日、パパラッチ達に私生活を追いかけまわられていた俳優のブラッド・ピットさんは、ある日、こう考えたのです。 「パパラッチの連中に、どうせ追い掛け回されるのなら、世界の関心を必要としている場所に連れていけばいいじゃないか!」 ナミビアへ移り住んだ彼は、孤児や貧困対策に取り組み、パパラッチ達を通して、ナミビアの窮状を世界へ訴えます。 そして先月、女優ジョリーとの間に生まれたばかりの娘の初公開写真を、ピープル誌に4億円(推定)で売り、全額をアフリカの慈善事業に寄付したのでした。 「誰かが娘の写真を撮るために、つけ回して、大金を得るのなら、それを逆手に取って、思い付いたのさ」 さらに、彼は2人の孤児と養子縁組をし、アフリカの窮状を世界に伝えるために尽力しています |
| 6月28日号 |
「世界が認めた日本人女性100人」
95年の1年間にアメリカの代表紙2紙が、日本の女性に関する記事を掲載したのが23件に対して、イギリス人女性とドイツ人女性に関する記事は、それぞれ1件ずつにすぎません。 さまざまな分野で活躍する日本女性に、世界は熱い視線を送っています。 スペインのプロサッカーチーム監督を務める佐伯夕利子さん。クライスラー社が、自社の車に「アキノ」という名前をつけた、カーデザイナーの土屋秋野さん。 バトントワリングの世界選手権で7個の金メダルを獲得し、「キダム」で知られるシルク・ドゥ・ソレイユに、オーディション免除で入団し、主役級の抜擢を受けた高橋典子さん。世界が注目する、日本の女性100人です。 |
| 6月21日号 |
「利用された大物テロリスト」
その首に約27億円もの懸賞金がかけられていたザルカウィ容疑者が、米軍の空爆により殺害されました。 これまでに幾度か、同容疑者を捕らえるチャンスのあった米軍ですが、実は、イラク戦争開戦の直前にも、同容疑者がアフガニスタンのアルカイダ軍事キャンプからイラクへと移動した潜伏先で、化学兵器を製造している確かな情報を得ていました。 爆撃の許可を求めたところ、返ってきた答えは「ノー」。 さらに、「ホワイトハウスの戦争プランを邪魔するのではない」と。
数ヵ月後、国連の場で、イラク戦争開戦の正当性を主張するにあたって、パウエル国務長官(当時)は、こう発言しています。 「イラクにアルカイダと結びつきのあるテロリストがいる」。 アメリカは、イラク戦争を開始する口実に、ザルカウィ容疑者を利用したのでした |
| 6月14日号 |
「サッカーだけじゃない!」
今、世界がブラジルに注目するのは、「カナリア軍団」のせいだけではありません。某大手自動車メーカーに10億ドルに及ぶ低燃費車の大量発注があったのは、昨年のこと。 しかし、売上不振で苦戦が続く同社は、この注文に応じることができませんでした。 そこで、発注先が目をつけたのは、ブラジルの一企業でした。この会社は、サトウキビから取れるエタノールで走る「環境にやさしいミニカー」を完成させる寸前だったのです。今や、この小型車(オブビオ)は、時代を象徴するエコカーとして、世界がもっとも注目する車の1つとなりました。 他にも、ハリウッドのセレブ達の間でも人気の高い、おしゃれなビーチサンダル「ハワイアナス」。 有権者1億2000万人以上の大国であるにもかかわらず、世界で初めて電子投票を導入し、投票締切の2時間後には、すべての当選者が確定する近代的な電子投票システム。 その他、牛肉、タバコ、コーヒー、オレンジジュースなど、これらは全てブラジルが輸出量世界一を誇っています |
| 6月7日号 |
「カルチョの国の黒幕たち」
W杯開幕を目前にして、イタリアサッカー界が前代未聞の「八百長疑惑」「違法賭博」の大スキャンダルに巻き込まれています。 事件が発覚したのは、有力クラブチーム・ユベントスの前GM・モッジ氏への検察の電話盗聴捜査でした。ユベントスびいきの審判を起用する様、審判協会に圧力をかけ、不正なジャッジを強要した疑いがかけられています。 サッカーの場合、試合の流れを操作するときに最もよく行われるのは反則の見逃しではなく、そのチームの有利になるように、ロスタイムを長めに取ること。ユベントスが優勝したシーズンは、半分近くの試合で、余分なロスタイムが与えられていたことがわかりました。 また、ユベントス所属で、イタリア代表ゴールキーパーであるブフォン選手は、違法なサッカーくじを買っていた疑いで、事情聴取を受けました。起訴はまだされていないものの、6月12日のW杯初戦までに起訴される可能性も残されており、波乱含みのイタリア代表は本当の実力を発揮できるのでしょうか? |
| 5月24日号 |
「恵まれた日本のスモーカー」
オフィスの片隅に設けられた狭いスペースで、肩身も狭く、そそくさと。あるいは、廊下の突き当たりの、机と数台の空気清浄機だけが無造作に置かれた小部屋で、孤独に。日本のオフィスでの喫煙風景も、以前とは大きく、様変わりしましたが、それでも、日本のスモーカー達はまだまだ恵まれていると言えそうです。 今や、職場や公共のスペースでの喫煙を、法律で禁止・制限していないのは、日本とドイツ位のものです。一方で、禁煙法を制定した国々は、それぞれ大変な様で・・
冬場の気温が氷点下を下回るノルウェーでは、レストランの外に気軽に吸いにいくことはできません。そこで、タバコの大手メーカーは、喫煙者が暖を取れるようにと、ガスヒーター数百台(1台約18000円相当)を、無料で歩道に設置しています。 タイは、タバコの「店頭等での陳列」が禁止され、映画でもタバコを吸うシーンは、口元にモザイクを入れる徹底ぶり。 ブータンでは、04年に世界で初めてタバコの販売が禁止されました |
| 5月17日号 |
「だからガソリン代は下がらない」
上がり続ける原油価格。5年前、1バレル=20ドル以下だった石油の価格は、今や1バレル=70ドル前後での攻防が続き、既に先物市場では1バレル=100ドル以上の取引も珍しくない。 なぜ、原油の価格は下がらないのか?
それは、産油国の政治家が、国内の貧困撲滅のために、石油で得たお金を福祉にバラまいて、新規投資を怠ってきたからである。 イラン、ロシア、ベネズエラなどの政治家達は、国民への人気取りのために、補助金と称して、金をばらまき続けている。そのため、新規の設備投資に回す資金がないのだ。 石油の生産能力が限界に近い現在、我々に残された選択肢は、「石油の利用を減らす」か「石油以外のエネルギーを利用する」しかない |
| 5月3日号 |
「ロシア人監督が描いたヒロヒト」
映画監督が撮影の現場で、マスコミをシャットアウトするのは珍しい話ではありませんが、主演俳優の名前まで隠すケースは、そうありません。 一昨年、ロシアのソクーロフ監督が撮った映画「太陽」は、 ベルリン国際映画祭でのプレミアム上映まで、主演を務めた日本の個性派俳優の名前は伏せられていました。日本で、右翼に襲撃されかねないと考えたからです。 ロシア人監督が描いた昭和天皇は、マッカッサー元帥との緊迫した関係の中、国家の行く末を案じる一方で、生物学への興味を止めることはありませんでした。 ロシア人監督が描き、イッセー尾形さんが演じた、主に昭和天皇の人柄にスポットを当てた同作品は、今年8月に日本でも公開されます |
| 4月26日号 |
「学びやすい外国語はどれ?」
文法や発音など、母語と共通点が多い外国語ほど学習しやすいのは当然だが、日本人にとって比較的学習の容易な外国語は、インドネシア語、韓国語、スワヒリ語など。 逆に、難易度が高いと言える外国語がはロシア語、アラビア語、タイ語などだ。 現地での最低限の生活に必要な語学力を身につけるために要する学習時間は、インドネシア語が40〜50時間と言われているのに対して、ロシア語は倍以上の100〜120時間が必要と言われている。 65歳で外国語を習い始め、12ヶ国語をマスターした脳神経外科医の植村さんは、次の様な方法で学習をしたらしい。 まず語学の教材テープを約3ヶ月間、毎日2時間、徹底的に 聴くことだけに集中する。100時間もやると、各音節が自然に聞き分けられる様になり、その後に初めて、教科書を見て文法や単語を覚える様にするとか。最初から教科書を開いて、日本語を覚えた赤ん坊はいないはず。意外に、この方法、語学を習得する本来の自然な「やり方」なのかもしれません |
| 4月19日号 |
「遺伝子組み換えって、そんなに悪い?」
価格が安く、タンパク質の豊富な豚肉は、世界各地で多くの人に食されていますが、豚のフンには大量のリンが含まれており、川や海に流れ込んだリンが、多くの海洋汚染をひきおこしています。 ところが、リンを含まないフンを出す豚もまた存在するのです。 それは、多くの人が忌み嫌う方法、つまり「遺伝子組み換え」 によって生まれた豚です。 「遺伝子組み換え」豚を育てれば、フンに含まれるリンは最高で75%まで減らすことができ、海水汚染の改善が可能なのです。 従来通りの養豚による環境破壊を続けるのか、それとも、誰かが立ち上がって「自然のままでは地球環境を守れない」と言い出すべきなのでしょうか?
あなたは、環境にやさしい「遺伝子組み換え」の豚肉を買いますか? |
| 4月12日号 |
「iPod」
来年アメリカで販売される新車の約40%には、オーディオにそのままiPodが接続できるようになるなど、この「小さな機械」は、単なる流行を超えて、現代の経済に数々の変革をもたらしている。 例えば、製造元であるアップル社が、社内で行うのは商品のデザインだけ。 実際に商品を作るのは、すべて国外の工場だ。
iPodの生産委託先である台湾の企業に、アップルが支払う金額は、推定で1台あたり150ドルほど。 累計販売台数が4200万台を超えたことから計算すれば、これは、アメリカの抱える貿易赤字の1%余りに達する |
| 4月5日号 |
一昔前は、メイド・イン・ジャパンと言えば、車に電気製品、寿司、てんぷらでしたが、現代のMIJと言えば・・
「数独(すうどく)」−1〜9までの数字を入れるパズルのこと。タイムズ紙を始め、欧米の多くの新聞で掲載されている。Sudokuという単語は、オックスフォード英語辞典でも収録される予定になっている。その他、英単語としても定着し始めた、世界的なビールの友「EDAMAME」。オーストラリアのドラッグストアの5軒に1軒が扱っている「ホッティーズ(使い捨てカイロ)」。
数多くの、新しいメイド・イン・ジャパンが世界で注目されています |
| 3月29日号 |
昨年夏、有名芸能人やスポーツ選手らが白い腕輪をして、宣伝に登場したキャンペーン「ほっとけない 世界のまずしさ」を覚えておられるでしょうか?
多くの人が、「ちゃんとした募金」だと思い、1本300円のホワイトバンドを買って、善意を示しましたが、その売上は1円たりとも、アフリカに届くことはありませんでした。 そもそも、このキャンペーンは、多くの人にアフリカの貧困の現状を知ってもらい、政治や世界の仕組みを変えようとするのが狙いであって、資金や食料を直接支援することを目的としていなかったのです。 この種の活動は、欧米では「アドボカシー」と呼ばれ、一般に認知されているのですが、「慈善後進国」の日本では300円を出してホワイトバンドを買った人々に、どれだけその意図が伝わっていたかは大いに疑問です |
| 3月22日号 |
佐渡に移住して以来、マスコミの前ではあまり口を開くことのなかったジェンキンス氏が、イギリスの新聞のインタビューに答えています。 北朝鮮に行けば、ロシアからアメリカに帰れると信じていたこと。北朝鮮で彼を待ち受けていたもの。そして佐渡での生活などを、赤裸々に語っています。 彼は「金日成の時代よりも、現在の金正日の方がましだ」と言います。 なぜならば、金正日は、収容所を調査し、多くの人を釈放したこと。そして、何よりも世界食糧計画の援助を受け入れたこと。 あれで国民の生活がかなり楽になった・・・ |
| 3月15日号 |
アメリカに、人々が「ビッグハート(寛容な心)の都市」と呼ぶ場所があります。 超大型ハリケーン「カトリーナ」の被災民を15万人以上も受け入れたテキサス州のヒューストンです。しかし、避難民に対して、住む場所や食料、医療を提供してきた、この都市の市民たちの「寛容な心」も、そろそろ限界に近づいている様です。避難民の児童5800人を受け入れた、ある学区では、1日約2000万円の支出増を強いられています。 公共サービスはパンクし、市の財政は火の車、都市全体が「援助疲れ」をおこしたヒューストンでは、凶悪犯罪も次々に増えて・・・ |
| 3月8日号 |
人口23万人あまりの中国・東北部の片田舎の町に、 「日本語学校」の看板を掲げた建物が7〜8軒もある。 日本語ブーム? いいえ、そうではなさそうだ。この近くに、先日、滋賀県長浜市で起きた幼稚園児殺害事件の容疑者の母親の出身地がある。 94年、中国政府は、悪徳業者の横行で結婚仲介のトラブルが続出したため、国際結婚の斡旋業を禁止。そのため、「語学学校」を隠れみのに、国際結婚の仲介が行われるようになったのだ。 中には、事務所だけで教室すらない学校もあるのだ・・・ |
| 3月1日号 |
「格差なき成長」は実現するのでしょうか? 第二次世界大戦が終わった時、経済的に最も発展する可能性があるとみられていたのは中南米諸国でした。 しかし、実際にめざましい経済発展を遂げたのは、日本など東アジアの国々でした。 なぜか? 東アジアでは戦争で多くの富が破壊されたために、ゼロからの格差なき復興が始まりました。一方の中南米諸国は、もともと存在した社会的な不平等が、成長の足かせとなったのです。 このまま、日本はアメリカを模倣し、「経済的格差」を生み出しながら、進んでいくのでしょうか? アメリカの一般的な庶民の所得と、平均的な経営者が稼ぐ年収との差は、現在435倍にまで拡大したと言われています・・・ |
| 2月22日号 |
寒空の下、韓国のトップ女優カン・ヘジョンが街頭に立ち、プラカードを掲げているのには理由があった。 韓国では、40年前、国内の映画産業保護を目的として、 映画館に国産映画の上映を一定日数義務付ける規制を導入したが、その日数が年間146日から73日に減らされることが発表されたからだ。 韓国政府はアメリカとの自由貿易協定(FTA)協議を開始するため、自動車や携帯電話を巨大なアメリカ市場に有利な条件で輸出できることの引き換えとして、映画産業の開放を約束したのだった。 韓国映画の昨年の輸出額は80億円にも達し、数年前の 20倍にも増加している。 今や、人気絶頂の「韓流」映画に本当に保護は必要なのだろうか? |
| 2月15日号 |
アメリカでは、今、男子の学力低下が深刻な問題となっています。 30年前、学力不足を危ぶまれたのは、女子の方でした。米政府は、連邦法で学業とスポーツの男女機会均等を義務づけ、女子の学力向上に莫大な資金が投じられました。 90年代に入ると、女子と男子の学力差は急速に縮まり、高校で生物や科学を選択する生徒は、女子の方が多くなりました。 現在では、大学の生徒数でも女子が56%を占める様になり、男子の「学業嫌い」がますます目立っています。 そこで、いま注目されているのが男女を別々のクラスで教える指導法ですが・・・ |
| 2月8日号 |
昨年8月、航空機からの応答が途絶えたため、緊急出動を要請されたギリシャ空軍のパイロットは、信じがたい光景を目の当たりにした。 それは、飛行中のヘリオス航空の操縦室でパイロットが2人とも意識を失い、客室乗務員が必死で操縦を試みていたのだ。 しかし、あえなく、乗客乗員121人を乗せた飛行機は山岳地帯に墜落。 原因は、与圧装置の故障によって、機内の気圧と温度が急激に低下し、乗員の一部が意識を失ったためだった。
過去12年間の事故件数とその他のデータから、世界のエアライン284社の「安全力」を格付け。 「安全度」 No.1に選ばれたのは、ドイツのルフトハンザ航空でした。 では、日本のエアラインはと言うと・・・・ |
| 2月1日号 |
ヤフーなどで、あなたが検索したキーワードが、誰かに監視されているとしたら・・・・。 それはプライバシーの大きな侵害である一方で、犯罪の防止に一役買うことになるのかもしれないが。 アメリカ政府は、以前から大手の検索サービスを提供する企業に対して、利用者のネット検索についての情報を提供する様、求めてきた。 最大手のグーグルを除いて、ヤフー、マイクロソフト、AOL社はデータを提出。 そして、先週。米司法省はグーグルに対して、データの提供を求める訴えを裁判所におこした・・・ |
| 1月25日号 |
1947年のこと。ソ連海軍のテルシコフ大尉は、ある任務に頭も悩ませていた。それは、ナチスから押収した大量の化学兵器を、バルト海に投棄しなければならないことであった。 大尉は、命じられた場所から、ややドイツ寄りに投棄し、 困難な任務を終えた。 あれから約60年。 ロシアとドイツは、昨年9月、 50億ドルという巨額を投じて、1200キロに及ぶ天然ガスのパイプラインをバルト海の海底に建設することで合意した。 ところが、その建設ルートが、化学兵器が大量に捨てられた海域を通るために、有害物質が流出して海を汚染する危険性が発覚したのだ。バルト海に捨てられた大量の化学兵器による危険は、「数十年から数百年続く」と言われており、現在も、バルト海で操業する漁船には、すべて神経ガス対策の装備を搭載することが義務付けられている・・・・ |
| 1月18日号 |
科学誌はなぜ今回の韓国でのES細胞ねつ造の不正を見抜けなかったのでしょうか?
科学者達は、研究の成果が世間から注目され、より多くの研究費用を集めるために、競って権威ある科学誌に論文を発表しようとします。 現在、科学誌の分野では、米サイエンスと英ネイチャーの2誌が抜きんでており、実際に同誌への応募は年1万件を超えているとか。 米サイエンス誌側は、慎重に審査を重ねたと語っているが、おびただしい数の応募の中では、論文の真偽を確かめることよりも、むしろ「新しさ、独創性」に重点が置かれていた懸念が。 なぜなら、科学者達の論文は「正直な自己申告」を前提としており、決して「不正」や「改ざん」などあるはずないからである・・・ |
| 12月22日号 |
おおらかな性格の人が多いと言われる、この国で「次のオリンピック開催地はどこ?」と尋ねれば、「フランスじゃないのか?」と答えが返ってくることも珍しくない。 最近は、「商業五輪」傾向への批判から、国内外でPR予算が大幅にカットされ、チケットはほぼ半数が売れ残りという状態のまま、開幕を目前に控えた「トリノ五輪」。 ところが、IOC(国際オリンピック委員会)にとっては、もう1つ解決しなければいけない大きな問題が。 それは、イタリアではスポーツ選手によるドーピングが刑事責任に問われ、有罪が確定すると禁固刑が科せられるということ。いったんは、イタリア側は大会中はこの法律の執行を一時停止し、IOCに選手の取り締まりを任せるとしていたのですが、その約束がほごにされて・・・・ |
| 12月15日号 |
この秋、アメリカの10以上の大学で導入された「コース・キャスティング制度」。 学生達は、授業に出席することなく、iPodなどを使ってウェブ経由で講義をダウンロード。屋外や車での移動中など、好きな時間に授業を聴くことができる様になりました。聴き逃したところがあれば何度でも聴き直せるし、一時停止にして資料を調べることもできるし、学生達には概ね人気。 教授側も、音楽のDJよろしく、効果音や音楽を加えた上で、ウェブにアップするなど、双方とも、この制度を楽しんで利用している様ですが・・ |
| 12月8日号 |
25年前の12月8日夜11時前、ニューヨークで何が起こったか?
とっさに答えの出た方は、かなりの音楽好きなのでは。 妻と自宅に戻る途中の彼は、早く息子のショーンに「お休み」を言いたいと考えていた。リムジンを降りた彼を、一発の銃弾が襲った。警察が到着するまでの間、夫の頭を抱きかかえる 妻の横で、犯人は静かに「ライ麦畑でつかまえて」を読んでいた。
ジョン・レノンの死後、妻ヨーコと息子のショーン、前妻のシンシアと息子ジュリアン、そして、ポール・マッカートニーが繰り広げた悲劇の数々。彼らは25年間、まるで誰がいちばん悲しむ権利があるかを競うかの様に・・ |
| 12月1日号 |
アメリカでヒット中のTVドラマ「LOST」が、今月より、ついに日本での放映が始まりました。(CS系列にて) 最近、アメリカで成功しているドラマの方程式に、悉く 逆らった、このドラマはオーストラリアからロサンゼルスに向かっていた旅客機が、南太平洋上で墜落するところから始まります。 無人島でのサバイバル生活を始める生き残った乗客達。彼らは、誰一人として「見かけ通り」ではなく、また、 完全な善人もいなければ、完全な悪人もいない。 やがて、彼らは、事故前の彼らの人生が交錯していたことに気づき始め・・・・・ |
| 11月24日号 |
「北方領土の晴れない霧」と題した特集では、ロシア通でならした鈴木宗男議員が登場し、当時の日本とロシアの北方領土返還交渉の内幕を語っています。
エリツィン大統領と小渕元総理の会談決裂のエピソードから、橋本元総理の「川奈提案」に回答をするはずだったロシア外交官僚との緊迫した交渉場面など、当時の模様が克明に・・
外交に力を入れる議員の少ない中、鈴木宗男さんは「北海道おこし」に尽力し、私の好きな議員の1人だったのですが、そのやり方に問題があり、影の部分がやり玉にあがってしまいましたね。 北海道以外にも、山陰や九州北部と韓国、沖縄と台湾・アメリカなど、「地方」と「海外」との関係改善・発展に目を向ける政治家が、もっと増えて欲しいものです |
| 11月17日号 |
今週、来日する米ブッシュ大統領。米国産牛肉の輸入再開を、日本側に迫るのは、間違いなさそうですが。。。
ニューズウィーク誌が、アメリカの大手食肉販売会社、数社に取材を申し込んだところ、軒並み断られています。彼らが、取材に神経をとがらせる理由は、アメリカの食肉解体業の従事者は不法移民が多く、平均賃金が年220万円ほどで働かされており、業界ぐるみの搾取が批判されているため。 まもなく再開されるであろう、米国産牛肉の輸入。今、アメリカの食肉解体処理施設の中で、何が起きているかを克明に迫っています |
| 11月9日号 |
もし、アメリカで東芝のノートパソコンの修理を頼んだ場合、引き取りに来るのは、日本で言えば、クロネコヤマトの様な大手宅配便会社であるUPS社。 しかし、行き先は東芝の工場ではありません。UPS社の技術者が、自ら修理して、客に届けています。 このサービスにより、これまで修理と配送にかかっていた東芝のコストは35%削減され、修理に要する日数も、大幅に短縮されました。 注文に合わせてテディベアに服を着せるサービスまで始めた、「世界最大の宅配便会社」の新たな挑戦が始まりました・・・・ |
| 11月2日号 |
タイに住むB氏(48)は、隣で飼っているニワトリが次々と死んでいくのを見ていた。そして、今にも死にそうなものを何羽かもらって、焼いて食べた。 数日後、発熱。大きな病院で、レントゲン検査を受けた時には、もはや手遅れの状態で、今月19日に息を引き取った。
今月に入って、トルコやルーマニアでも、確認された鳥インフルエンザ。 ニワトリから野生の鳥に、感染が広がったことは、間違いない様です。渡り鳥の季節の到来と共に、ウィルスは世界各地に運ばれることに・・・・ |
| 10月19日号 |
今や留学生の数は世界で200万人を超えるまでになりました。 一般の学生に比べて、5倍近い金を落とす留学生の獲得には、名門大学までもが加わり、世界的な「学生獲得競争」が繰り広げられています。 あるテキサス州の大学では、学生寮内に、滝ありウォータースライダーありの屋外プールを新設。ロッククライミング用の洞窟やマッサージ付きのサウナ、巨大なショッピングセンターを備える大学まで現れて・・・・ |
| 10月12日号 |
「グローバル最強企業ランキング」の特集では、企業の真の強さを示す「営業利益(=本業の儲け)」に焦点を絞り、41業種835社を徹底分析。 原油価格の高騰により、上位を占めたのは、やはりエネルギー関連企業でした。
私が注目したのは、世界で最も「稼いで」いる100社の中で32位に入った日産自動車です。 どん底と言われていたのは、つい数年前のことですが、奇跡の回復は、実際に数字でも示されていました。 他にも、多くの意外な企業がランキング入りしています・・・・ |
| 10月5日号 |
今や、巨大ビジネスの1つとなったNGO活動。 救援活動などを、各国政府がアウトソーシングし民間に委託したため、非政府組織(NGO)の活動には、今や、総額2兆ドル近い、お金が動く状況となりました。 そもそも非営利活動とは何でしょうか? 多くの幹部達が高収入を得るようになったNGO。 あるNGOの元代表は 「慈善活動の市場はビッグビジネスだ」と語ります・・・・ |
| 9月28日号 |
経済の立て直しを図る北朝鮮では、韓国との軍事境界線からほど近い、開城市に韓国企業向けの工業団地(経済特区)を開いています。すでに、数百人の韓国人管理者や技術者が、4000人の北朝鮮の労働者を使い、生産を始めています。 開城はソウルから車で1時間。 また、北朝鮮の労働者の平均賃金は月6000円程度と、韓国の5%以下という好条件のため、ここで作られた衣料品は、韓国のデパートで飛ぶ様に売れているとか・・・・ |
| 9月21日号 |
原油価格の高騰を受けて、世界各地で「バイオ燃料」の普及が進んでいます。 サトウキビから作るエタノールは、従来の燃料の約60%の価格で生産が可能。 エタノールの生産量で世界一となったブラジルでは、既に国内のガソリンの25%前後にエタノールが含まれ、「エタノールのサウジアラビア」と呼ばれる位、輸出もさかんに行われています。
また、オーストリアでは、マクドナルドの揚げ物用油を再利用した公共バスが走るなど、「次世代燃料」としてのバイオ燃料の利用は、私達のすぐそばまで来ている様ですね |
| 9月14日号 |
「ここが変だよ日本の選挙」と題された特集では、日本の衆院選を直前にして、世界各国・主要紙の在日外国人記者11人による、それぞれの「日本の選挙」への見方が描かれています。 日頃、記者会見やインタビューで、日本の政治家達と接することの多い彼らの視点は、「外から見た日本」を知る上で、大いに興味のある内容でした。 概して、小泉首相への評価が高かったこと、中国・韓国の記者が、やはり「靖国」に触れていることが印象に残りました。 |
| 9月7日号 |
美食家達の欲求を満たしてきた数々の「グルメ食材」が、さまざまな理由で、窮地に追い込まれています。 例えば、フォアグラはアメリカの動物愛護団体が声高に、 「動物の虐待だ」と訴え、カリフォルニア州では、2012年から、フォアグラの製造・販売を禁止する法律が成立しました。 台湾ではフカヒレ。 漁師が生きたサメからフカヒレだけを切り取り、半殺しのまま、海に捨てていると指摘されています。 陳水扁総統の息子の結婚パーティーから、定番メニューのフカヒレスープが消えていました・・・・ |