ウラジーミル・プーチン <世界情勢/海外ニュースの読み方>
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ウラジーミル・プーチン (プチ現代偉人物語)
 



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■今回の偉人■

ウラジーミル・プーチン
笑わない、無表情、元スパイ、格闘技とドイツ語に堪能。。。

ゴルバチョフやエリツィンと比較すると、カリスマ性に欠けるにもかかわらず、「難しい」国ロシアの大統領に就いて、はや6年が経過しようとしています。 

ロシア大統領、ウラジーミル・プーチンとは、一体、どんな人物なのでしょうか?


<第1話>
プーチンには、2人の兄がいた。「いた」と言うのは、共にプーチンが生まれる前に、病気と飢餓で亡くなっているからだ。  鉄道車両の工場に勤める父と優しい母は、どうしても子供が欲しかった。幸いにして、プーチンを授かった時には、母はすでに40歳を超えていた。こうして、プーチンは炊事・トイレ共同の、部屋は1つしかない共同住宅で、貧しい少年時代を過ごした。


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<第2話>
勉強があまり好きではなかったプーチンは、小さい頃からスポーツ、特に格闘技に夢中になった。ボクシング・ サンボなどを経験し、やがて、柔道へとはまっていった。 後に、プーチンは「柔道は単なるスポーツではなく、哲学だ」とまで言い切っている。 2000年に来日した時には、講道館より柔道六段の段位を贈られることになったが、「私は柔道家ですから、六段の帯がもつ重みをよく知っています。ロシアに帰って研鑽を積み、一日も早くこの帯が締められるよう励みたいと思います」と語り、丁重に辞退している。 


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<第3話>
ある日、レニングラードにあるKGB(ソ連のスパイ活動を担当する機関)の玄関に、1人の少年がやって来た。応対に出た職員に、少年は、こう尋ねた。 「ここで働きたいんだけど・・」
すると職員は答えた。「坊や、大学を出てから、もう1度来なさい。じゃないと、ここには入れないね」 「どこの大学がいいの?」「どこでもいいけど、法学部がいいかな」

当時、多くの子供が夢中になった、スパイの活動を描いた映画を見て、スパイにあこがれたプーチンの少年の頃の逸話である。しかし、プーチンの周囲には、KGBの関係者はおらず、コネなど全く無かった。  


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 <第4話>
飛びぬけた成績ではなかったが、プーチンは競争率40倍という難関のレニングラード大学法学部に合格する。  ここで、プーチンは、後に彼の運命を変えることとなった恩師と出会う。

4年生になり、スパイになるという望みを捨て、現実的な就職口を探し始めていた頃のことだった。ある人物から 「あなたの将来について話がしたい」という問い合わせがあった。 折りしも、この頃はKGBの新しい局長から、高学歴の有能な人材を一般から積極的に登用するという方針が出された直後であった。1975年、大学を卒業したプーチンは、念願だったKGBに入局する 


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<第5話>
念願のKGBに入局したプーチンは、1985年、東ドイツ支局への転勤を命じられる。任務は、東独を訪れる西側諸国の実業家や学者から、KGBへの協力者を募ることであった。しかし、89年にベルリンの壁が崩壊。90年には、ゴルバチョフとブッシュの歴史的な会談「マルタ会議」により、東西の冷戦時代が終わりを告げた。 同時に、それはプーチンら、スパイの任務の終わりでもあった。

米ソ両首脳の会談中、プーチンらはKGBの事務所で、過去の機密書類の焼却に追われていた。1990年、失意のうちに、プーチンはソ連へと戻っていった
 

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<第6話>
1990年、東ドイツから故郷のレニングラードに戻ってみると、そこは、もはやプーチンがいた頃のソ連ではなかった。冷戦の終焉と共に、ソ連の何もかもが変わってしまっていた。

プーチンにあてがわれた配属先は、人事局。あまりの退屈さに、KGBを辞めようと考えていた時だった。偶然にも、大学時代の恩師、サプチャックがレニングラードの市長になっていたことを知る。

結局、プーチンはサプチャックの国際関係担当顧問になることを選んだ。そして、サプチャックの右腕となり、有能な官僚としての力を発揮していった。

94年、副市長に昇進。プーチンは、市場の開放を推進する改革派として名を上げ、コカコーラやP&Gなど、外国企業の現地進出を積極的に後押しした。


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<第7話>
「冷静沈着で、忠誠心が厚く、決してでしゃばらない」
これは、当時のプーチンに対する周りの評価である。このまま、地方の一官僚として、生涯のキャリアを終えるはずであったプーチンに、再び転機が訪れた。 仕えていたサプチャクが、市長選に敗れたのだった。

プーチンは、後任の市長からの慰留にもかかわらず、サプチャクと共に、潔く身を引く決心を固める。

市の行政を去って、2ヶ月が過ぎた頃、地方でのプーチンの誠実な働きぶりを耳にしたエリツィン大統領の金庫番だった人物から声がかかる。そして、プーチンはクレムリンで働くこととなった。

大統領府総務局での仕事だった。ここでも、プーチンは有能な官僚として頭角を現し、徐々にエリツィンを始め、クレムリンの中枢からの信頼を得ていった。

そして、98年7月、エリツィン大統領は、プーチンを連邦保安局(かつてのKGB)長官に任命する。
スパイに憧れた少年が、ついにスパイの最高位に就いた瞬間であった。


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<第8話>
プーチンが、エリツィン政権最大の危機を救ったエピソードある。

98年から99年にかけて、官公庁施設の工事を請け負う会社からの見返りとして、多額の金がエリツィンと家族に流れたというスキャンダルが、連日、マスコミを賑わせていた。当時の検事総長だったユーリーは、エリツィン叩きの急先鋒として、この収賄事件を厳しく追及しており、エリツィン政権は、崩壊寸前のところまで追い詰められていた。

ある日、1本の盗撮ビデオが、ユーリーの前に出される。それは、ユーリーと思われる人物が、娼婦らしき女性と ベッドの上にいるところであった。


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<最終話>
ユーリーは、ビデオテープと引き換えに、検事総長の辞表の提出を迫られる。いったんは辞任に同意したユーリーだったが、ユーリーの「解任」を決議する国会の審議中、 突然、「私は大統領府からの圧力を受けて、辞表を提出させられた」と発言し、国会審議は空転する。

ロシアの全国放送を通じて、そのビデオテープが放映されたのは、その夜のことだった。

こうして、危機を逃れたエリツィンだったが、この盗撮ビデオによるユーリー払い落としを、水面下で全て指示したのはプーチンだったと言われている。大統領への忠誠を示したプーチンは、また1歩、頂点へと近づいていくのであった。

そして、1999年12月31日。エリツィンが大統領を辞職する。新しいミレニアムを、ロシアは新しい大統領で迎えることとなった。

あれから5年。不安定なロシア政界の中でカリスマ性を持たず、いつも冷静沈着な男は、今も舵を取り続けている




ウラジーミル・プーチン (53歳)  第2代ロシア大統領







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