孫 正義 <世界情勢/海外ニュースの読み方>
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 孫正義(プチ現代偉人物語)
 



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【発行・編集】 オフィス ケン・ハービー (Office Ken-Herbie)

■今回の偉人■

孫 正義 (47) 
<第1話>

「試験官!」

孫正義は、アメリカの大学検定試験の会場で、突然、手を上げて発言を求めた。

「私は、日本人なので、英語がよくわかりません。しかし、英語さえわかれば、問題は解くことができる。だから辞書を使うことを認めてほしい。それと、辞書を使う分時間が余分にかかるので、時間も延長してほしい」

なんとも、常識では考えられない行動に出たものである。そして、教育委員長と直談判し、認めさせてしまった。

この話は、自分の主張に正当性があれば貫き通すという、孫正義の性格を表すエピソードとして、よく知られている。
 
そんな孫正義であるが、子供の頃は、在日韓国人ということで,哀しい思いをしばしば受ける日々を過ごしている。

高校時代のアメリカ留学は、そういった意味でも、孫を大きく変えることになった。日本へ帰国後は、国籍のコンプレックスを吹っ切って、日本名の「安本」を捨て「孫正義」と名乗るようになった。



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<第2話>
ビルゲイツを含む、デジタル情報革命で活躍している人たちには、共通の出会いがある。

それは、インテルが発売した8080と呼ばれるマイクロプロセッサーだ。孫は、その写真を、いつも鞄に入れて持ち歩いていた。

ある日、アイデアを思いついた孫は大学の教授と共に開発に掛かり、ついに音声付きの電子翻訳機を完成させた。

そして、それを持って日本の企業へ売り込んだのである。

その売り込み方法にも、孫らしさが伺える。企業を回っても思ったように反応が返ってこない。本命であったシャープでさへも、発想の面白さには関心を持ってもらえたが、契約には至らなかった。

「トップと直接話しがしたい」 そう考えた孫は、以前シャープの弁理士だった男を見つけ出し、当時、電卓の大御所と評された、佐々木専務なる人物と面会することができた。

佐々木は孫に聞いた。 「もしシャープが契約をしたら、契約金は何に使うのですか」  孫は答えた。 「スタッフに分配し、残りは会社の経費に使います」

佐々木には、大学生が会社を経営し、お金を会社の発展の経費に当てるという考えが、とても新鮮だった。そして、結局、孫と契約することになる。

やがて、世界に先駆け、ポータブル翻訳機「IQ3000」が発売され、孫は1億数千万円を手にいれることになった。



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<第3話>
1981年9月、日本ソフトバンクを設立。
当時、本格的な卸業者がなかったパソコン・ソフトウェアの流通業を目指した。早速、エレクトロニクスショーでブースを借りて出店し、成功を収める。

孫の噂を聞きつけて、上新電機の社長が事務所にやってきた。事務所の扉を開けた瞬間、その社長は愕然とした。なんと、机が2つ並んでいるだけだったのだ。それに、社長はといえば、ひとつ間違えば、学生に見えた。

しかし、孫は、情熱だけは誰にも負けないと説得し、ついに独占契約を取り付けることに成功する。

また、ソフト製作会社であるハドソンとの独占販売権も手にいれた。やがて、評判は口コミで広がり、事業は雪だるま式に拡大していった。創業2年目には、販売加盟店が4600店舗を突破。業界トップの座についた。

そんな絶好調の波に乗っていた孫に、病が忍び寄る。



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<第4話>
健康診断で肝炎と診断された孫は、入院生活を送ることとなった。

入院生活中、孫は徹底的に本を読んだ。あらゆるジャンルの本を読み、結局、3年半の入院の間に読んだ本は4000冊を超えた。

1996年、インターネット事業への本格的参加を目指し、アメリカのヤフーへ35%の出資参加を果たす。続いて、ヤフー・ジャパンを、97年秋に株式公開させた。

当時「YAHOO!」はヤッホーと読まれるくらい無名の存在だった。 と言うよりも、インターネット自体が、まだあまり知られていなかった。

一連の出資に対しアナリスト達は、単なる「バブル男」と揶揄していたが、99年に入ると、ネットブームが起こり、日本のヤフー株は急騰する。

その頃、ビル・ゲイツは、来るべきインターネットの時代に対し、ブラウザソフトを押さえる事が鍵だと考えていた。 そして「インターネットエクスプローラー」で、勝負を賭けた。結果は、「ネットスケープ」に大きく水をあけ、圧勝だった。

しかし、世界を制覇したビルゲイツでも、ソフトの世界では、孫に出遅れたのだった。


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<最終話>
今日まで、孫は日本経済にさまざまな影響を与えてきた。

例えば、日本では常識であった「メインバンク制」から「コアバンク制」への切り替えを果たした。これには、最近、テレビを賑わしてた北尾吉孝氏が推進役となった。

野村證券からスカウトされ、ソフトバンクに入社した北尾氏だが、銀行と全面対決し、グローバル化の流れにも乗り、ソフトバンクを銀行の束縛から解放させたのだった。

また、孫は社内改革として、決算を毎日行なう「日次決算」や「電子稟議」などを取り入れた。特に、日次決算では独自のソフトを開発した。

本来、ソフトバンクは、ソフトを販売する会社であり、何万ものソフトを販売しているが、このソフトだけは決して販売しないという。

これからの孫は、どのように変貌していくのだろうか。ドッグイヤーと言われるように、環境変化の激しい時代である。10年後の孫正義は、まだビジネス界の主役を続けているだろうか。




孫 正義(47)   ソフトバンク株式会社代表取締役







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